伐開きりひら)” の例文
谷川を徒歩かちわたりし、岩山をよじ登り、絶壁を命綱にすがって下り、行手の草木を伐開きりひらきなどして、その難行苦行と云ったら、一通りではないのであった。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
庭は跡方あとかたもなく伐開きりひらかれ本堂の横手の墓地も申訳らしくわずか地坪じつぼを残すばかりであった。