“伏字”の読み方と例文
読み方割合
ふせじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不幸な言葉は二人の間に伏字ふせじのごとく潜在していたお延という名前に点火したようなものであった。お秀はそれを松明たいまつのように兄の眼先に振り廻した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
道に当りて高いもの——という伏字ふせじだ。蜀のぞくを喰いながら、こんなことを平気で説いていたのである。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)