令弟れいてい)” の例文
昭和九年の夏、横井春野君が三田稲門とうもん戦の試合を見て帰って来たところで、その時千葉の市川にいた令弟れいていの夫人から
屋根の上の黒猫 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
驚いて令弟れいていあて弔状ちょうじょうを出したら、其れと行き違いに先の人から、安達君は短刀で自殺しかけたが、負傷したまゝで人にめられたと云って、紀州の新聞を一枚送って来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)