“仕乍”の読み方と例文
読み方割合
しなが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自殺するに事を欠いて親しい友人の私の面前で一生に一度の大きな芝居を仕乍しながら死んで行こうとしているのではないだろうか、死の道程を見詰めている。
息を止める男 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「いいえ、あたし、あんまり突然なのでびっくりしたものだから……」そして私の方を振り向いて、「でも、すべて、こちらがいて下さるものですから」と自分の照れかくしを仕乍しながら私に愛想をした。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)