仏兵助ほとけひょうすけ)” の例文
仙台の仏兵助ほとけひょうすけに追われた裏宿の七兵衛は、安達ヶ原より、もっと奥の奥州の平野の中へ陥没してしまったことは前篇の通りです。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
最初はずいぶん、暴れましたけれど、仙台の方に、仏兵助ほとけひょうすけという親分がいて、それがとうとう右の怪賊を生捕ってしまったに相違ございません。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これが裏を返すと、すなわち、仙台の仏兵助ほとけひょうすけと、青梅の裏宿七兵衛うらじゅくしちべえとの取組みとなるのです。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
仙台では、仏兵助ほとけひょうすけという親分の手で、一旦おれは捕われたのだが、岩切でそれを縄抜けをして、ここまで落ちのびたおれなのだ。仏兵助ともいわれようものが、あのままで手を引くはずはない。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)