“什麼(そも)” の例文
「珍らしや文角ぬし。什麼(そも)何として此処には来(きたり)たまひたる。そはとまれかくもあれ、その後(のち)は御健勝にて喜ばし」ト、一礼すれば文角は点頭(うなず)き
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
いふさへ息も絶々(たえだえ)なるに、鷲郎は急ぎ縄を噬み切りて、身体(みうち)の痍(きず)を舐(ねぶ)りつつ、「怎麼(いか)にや黄金丸、苦しきか。什麼(そも)何としてこの状態(ありさま)ぞ」ト、かつ勦(いた)はりかつ尋ぬれば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
さるにても御身(おんみ)は、什麼(そも)何処(いずこ)の犬なれば、かかる処にに漂泊(さまよ)ひ給ふぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)