京普請きょうぶしん)” の例文
何事かと、あわただしく駈けこんでみると、京普請きょうぶしんの小間どりな奥の一室、そこに、当夜の兇行を物語るすべてのものが、八弥と耀蔵のかざす紙燭ししょくのもとにまざまざと照らし出されているのだった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)