亦復またまた)” の例文
藝備偉人伝は、蘭軒を載せた下巻がわたくしの手許に無いが、同じ著者の「頼山陽」に引いた文を見れば、亦復またまた編年では無ささうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
通途つうづには孔子の門人の筆する所だとなつてゐる。此書の一本に「古文孝経孔氏伝」がある。孔氏くしとは孔安国くあんごくで、孔子十一世の孫である。此孔伝が果して孔安国の手に成つたか否かは、亦復またまた不詳である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)