“亜字欄”の読み方と例文
読み方割合
あじらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寂然じゃくねん亜字欄あじらんの下から、蝶々ちょうちょうが二羽寄りつ離れつ舞い上がる。途端とたんにわが部屋のふすまはあいたのである。襖の音に、女は卒然と蝶から眼を余のかたに転じた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
成程なるほど二階の亜字欄あじらんの外には、見慣ない樹木が枝を張った上に、刺繍ぬいとりの模様にありそうな鳥が、何羽も気軽そうにさえずっている、——そんな景色を眺めながら、お蓮は懐しい金の側に
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)