“五節”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごせち91.7%
イツヨ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大弐だいにの娘の五節ごせちは、一人でしていた心の苦も解消したように喜んで、どこからとも言わせない使いを出して、二条の院へ歌を置かせた。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
五節ごせちはもちろん、残菊の宴、重陽ちょうようの会などは、恒例こうれいの宮廷年中行事であるが、選虫の会だとか、初雪見参などは、むかしからめったになかった御遊らしい。
五節といふのは、五節イツヨの舞ひを舞うたから言うたのではあるまいか。五節イツヨの舞ひは、天子様の寿命を祝福する舞ひで、天子様の禊ぎの時に、竹で御身の丈を計つて、御身の長さだけの処へシルシをつける。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)