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乳母
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おも
ふりがな文庫
“
乳母
(
おも
)” の例文
皆手に手に張り切つて発育した蓮の茎を抱へて、廬の前に並んだのには、常々くすりとも笑はぬ
乳母
(
おも
)
さへ、腹の皮をよつて
切
(
せつ
)
ながつた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
なお、「悔しくも老いにけるかも我背子が求むる
乳母
(
おも
)
に行かましものを」(巻十二・二九二六)というのもある。これは女の歌だが、
諧謔
(
かいぎゃく
)
だから、女はいまだ老いてはいないのであろう。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
で御座りますが、郎女のお行くへも知れ、
乳母
(
おも
)
もそちらへ行つたとか、今も人が申しましたから、落ちついたので御座りませう。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
が、家庭の中では、母・妻・
乳母
(
おも
)
たちが、いまだにいきり立って、そうした風儀になって行く世間を、
呪
(
のろ
)
いやめなかった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
皆手に手に、張り切って発育した、蓮の茎を抱えて、
廬
(
いおり
)
の前に並んだのには、常々くすりとも笑わぬ
乳母
(
おも
)
たちさえ、腹の皮をよって、切ながった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
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が、家庭の中では、母・妻・
乳母
(
おも
)
たちが、今にいきり立つて、さうした風儀になつて行く世間を呪ひやめなかつた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
多くの
語
(
かた
)
り
詞
(
ごと
)
を、絶えては考え継ぐ如く、語り進んでは途切れ勝ちに、
呪々
(
のろのろ
)
しく、くねくねしく、独り語りする語部や、
乳母
(
おも
)
や、
嚼母
(
まま
)
たちの唱える
詞
(
ことば
)
が、今更めいて、寂しく胸に
蘇
(
よみがえ
)
って来る。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
“乳母”の意味
《名詞》
乳母(うば, おんば, ちうば, ちおも, にゅうぼ, まま, めのと)
子供の母親に代わってその世話をする女性。うばを参照。
(出典:Wiktionary)
“乳母”の解説
乳母(ちおも/めのと/うば/ちもち)とは、母親に代わって子育てをする女性のこと。
(出典:Wikipedia)
乳
常用漢字
小6
部首:⼄
8画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“乳母”で始まる語句
乳母車
乳母子
乳母日傘
乳母神
乳母奉公
乳母車綺譚