“九品仏”の読み方と例文
読み方割合
くほんぶつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九品仏くほんぶつその他、駒沢からこの辺にかけて、散歩するに気持よいところが沢山ある。名所ではないが、自然が起伏に富み、畑と樹林が程よく配合され眺めに変化があるのだ。
是は現実的な感想 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
……奥沢の九品仏くほんぶつへ、くるわ講中こうじゅうがおまいりをしたのが、あの辺の露店の、ぼろ市で、着たのはくたびれた浴衣だが、白地の手拭てぬぐいを吉原かぶりで、色の浅黒い、すっきり鼻のたかいのが
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
という一首を、九品仏くほんぶつの堂上の額に題して去った。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)