“九体仏”の読み方と例文
読み方割合
くたいぶつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はそういう二人の話を耳にはさみながら、九体仏くたいぶつをすっかり見おわると、堂のそとに出て、そこの縁さきから蓮池のほうをいっしょに眺めている二人の方へ近づいていった。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
うすぐらい堂のなかにずらりと並んでいる金色こんじき九体仏くたいぶつを一わたり見てしまうと、こんどは一つ一つ丹念にそれを見はじめている僕をそこに残して、妻はその寺の娘とともに堂のそとに出て
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)