乃父だいふ)” の例文
「な、南部のものです、——」と彼はちょっとどもって云った、「あの日拙者は、深くも考えず、乃父だいふとともにあなたのお屋敷に乗りこみました、申わけないことをいたしました、ただ今久しぶりに、 ...
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
無心の小児が父を共にして母をことにするの理由を問い、隣家には父母二人に限りて吾が家に一父二、三母あるは如何いかんなどと、不審を起こして詰問に及ぶときは、さすが鉄面皮てつめんぴ乃父だいふも答うるにことばなく
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)