“丹女”の読み方と例文
読み方割合
たんじょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭さきから、ふと、陽あたりのよい小書院の縁をふりかえって、丹女たんじょはあわてて、そこにいる老母のそばへ、起しに行った。
この秋の暮、ふっと、の消えるように、九十余の老母は死んだ。良人の帰らぬ旅立ちも、老母の死にも、いまは動じることのない丹女たんじょであった。