中院ちゅういん)” の例文
「正季とその郎党だけでなく、天見あまみノ五郎、中院ちゅういんノ雑掌俊秀、高向甲斐たかむきかい隅屋新左すやしんざ。まだまだ、かぞえきれぬ者どもが」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二条為次と、中院ちゅういんノ定平とが、階を降りて、正成のまえに賜酒ししゅ三方さんぼうをすえ、また一ト振りの太刀を賜わった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「楠木氏の菩提寺の中院ちゅういんは、あの辺です」と、永島住職が指さす。水は見えないが、崖下は金剛山の西麓からくる石見川である。奥からは、良質な檜材ひのきざいが出る。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よく分りませぬが、龍泉りゅうせんの郎党はもとより、日ごろ語ろうていた附近の若者ばらも糾合きゅうごうし、かつは中院ちゅういん雑掌俊秀ざっしょうとしひでも、けさから姿を失せたといわれております」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「拙者は、中院ちゅういん雑掌ざっしょう俊秀としひで
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この先の、中院ちゅういんからさ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)