丞相府じょうしょうふ)” の例文
の都へ向って、早馬を飛ばした細作さいさく(諜報員)は、丞相府じょうしょうふへ右の新事実を報告かたがた、つけ加えてこうのべた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
げんの至元年間の或る夜である。一人の盗賊が浙省の丞相府じょうしょうふに忍び込んだ。
それは、丞相府じょうしょうふにあって、軍力政権ふたつながら把握している曹操が股肱ここう——荀彧じゅんいくなどの諸大将だった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄徳の旅舎は丞相府じょうしょうふのひだりに定められた。特に一館を彼のために与えて、曹操は礼遇の意を示した。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
韓信だに、王に封ぜられたものを、いつまで、区々たる丞相府じょうしょうふの一旗下で居たまうわけはない……
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
王允は、心のうちで、しすましたりと思いながら、貂蝉と董卓の車を丞相府じょうしょうふまで送って行った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太傅袁隗のやしきへ、すぐ丞相府じょうしょうふの兵千余騎が向けられた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は、いつものように丞相府じょうしょうふへ出仕した。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)