“世尊”の読み方と例文
読み方割合
せそん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おくを造るに巧妙たくみなりし達膩伽尊者たにかそんじゃの噂はあれど世尊せそん在世の御時にもかく快きことありしをいまだきかねば漢土からにもきかず、いで落成の式あらば我を作らん文を作らん
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
世尊せそんさえ成道じょうどうされる時には、牧牛ぼくぎゅう女難陀婆羅むすめなんだばらの、乳糜にゅうび供養くようを受けられたではないか? もしあの時空腹のまま、畢波羅樹下ひっぱらじゅかに坐っていられたら、第六天の魔王波旬はじゅん
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これ全く釈迦牟尼如来しゃかむににょらいの加護力による事であるという感が一層深くなったものですから、その時にまた世尊せそん釈迦牟尼仏に対し礼拝らいはいをし、それからそのうちに感じた二、三の歌があります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)