下暗もとくら)” の例文
燈台と同じに電燈も下暗もとくらしだ。その影から俺は、まともに光を受けてる男の顔を、横目ではっきり見て取った。片岡さんだ。片岡正夫だ。
溺るるもの (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「だが、こんな遠方へは来ていそうもない。燈台下暗もとくらしと世のたとえにも云う通り、尋ね物というものは案外手近にいるものだ」
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「燈台下暗もとくらしで、やっぱり佐藤の屋敷に忍んでいるかも知れねえ」
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)