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上手
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じょうて
ふりがな文庫
“
上手
(
じょうて
)” の例文
派手なもの、
上手
(
じょうて
)
のものは、時に従って流れる姿を追うている。だが日常の用品は粗末にされたためか、かえって昔のままに残されている場合が多い。
北九州の窯
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
「楽」と銘打たれる茶碗の如きは民器を手本としながら、心はすでに「
上手
(
じょうて
)
」なのです。もうあの「井戸」の茶碗に見らるる如き無心さはどこにもありません。
民芸とは何か
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
一つは個性の表現を旨とする個人的作品であり、一は官とか富豪とかの命による貴族的な
上手
(
じょうて
)
の作である。私たちは大体に以上の如く分類して考えねばならぬ。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
否、実際は民器を取扱っている場合でも、いかにそれを「
上手
(
じょうて
)
」の心において解しているでしょう。
民芸とは何か
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
古伊賀
(
こいが
)
の
水指
(
みずさし
)
は
種壺
(
たねつぼ
)
でさえあった。あの
茶碗
(
ちゃわん
)
は朝鮮の
飯鉢
(
めしばち
)
であった。
上手
(
じょうて
)
の華麗な美で、よく「渋さ」の域に達したものがあろうか。もとより雑器のみが工藝ではない。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
▼ もっと見る
何の因縁によるのか、ここでも
上手
(
じょうて
)
の
白物
(
しろもん
)
と
下手
(
げて
)
の
黒物
(
くろもん
)
とが
対峙
(
たいじ
)
する。対峙するというより、むしろ白物のみが存在するという方がいいかもしれぬ。黒物の方は振り向く者がない。
苗代川の黒物
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
これは
上手
(
じょうて
)
の作ではなく、ずっと
下手
(
げて
)
な民衆の日常生活に交わってきた焼物である。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
大概在名のものは
上手
(
じょうて
)
に属し、弱くなり、かつ作為が甚だ著しくなる。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“上手”で始まる語句
上手物
上手下手
上手者
上手廻