上代じょうだい)” の例文
やはり上代じょうだいからぎ出して、順次に根気よく人文発展のながれを下って来ないと、この突如たる勃興ぼっこうの真髄が納得なっとく出来ないという意味から
上代じょうだい寧楽ならの文明は、輝かしき美麗な女を生んで、仏画に仏像に、その面影を残しとどめている。平安期は貴族の娘の麗わしさばかりを記している。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
このやしろの創建は遠い上代じょうだいのことで、その年時も明らかでないと云う。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
だから順序からいうと、第二巻が最初におおやけにされた訳になる。そうして去年五月発行とある新刊の方は、かえって第一巻に相当する上代じょうだい以後の歴史であった。