三角洲さんかくす)” の例文
秋の中ごろだったと思う、——大三角とは、根戸川の下流にある三角洲さんかくすで、デルタというものがいかにして形成されるかということを、絵解きにして見せているような存在であった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
僕等を乗せたモオタア・ボオトは在留日本人の「中の島」と呼ぶ三角洲さんかくすを左にしながら、二時前後の湘江を走って行った。からりと晴れ上った五月の天気は両岸の風景を鮮かにしていた。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大川の三角洲さんかくす、四貫島、うす寒い川風が、蕭々しょうしょうあしを鳴らしてやまぬ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋の中ごろだったと思う、——大三角とは、根戸川の下流にある三角洲さんかくすで、デルタというものがいかにして形成されるかということを、絵解きにして見せているような存在であった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「この三角洲さんかくす橘洲きっしゅうと言ってね。………」
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)