“万能膏”のいろいろな読み方と例文
旧字:萬能膏
読み方割合
ばんのうこう66.7%
まんのうこう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畳の上に落ちていた赤い羅紗ラシャの紙入を開けると、小菊が二三枚と、粉白粉こなおしろいと、万能膏ばんのうこうの貝と、小判形の赤い呉絽ごろの布と——その布の裏には、ベットリ膏薬が付いているではありませんか。
銭形平次捕物控:124 唖娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「すると天才は万能膏ばんのうこうか?」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「桜の満開も好いそうだが、紅葉の時が又格別だってね。雪景色は天下一品だというし、雨なら雨で一入ひとしお風情ふぜいがあるそうだ。万能膏まんのうこうは唯自分の病気に丈けに利かない。それにしても悪い眺望ながめじゃないね」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)