万仞ばんじん)” の例文
こは是れ一期いちごの大事到来と、千丈の絶壁に足を爪立て、万仞ばんじんの深き淵に臨んだ思がしたろう。飛んでも無い返辞をして呉れたものだと、怨みもし呆れもし悲みもした事であろう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)