一等運転手チーフメート)” の例文
旧字:一等運轉手
元来欧洲航路のカーゴボートの一等運転手チーフメートであったのが肺尖はいせんわずらった揚句あげく、この病院の新聞広告を見て静養しに来たものだそうである。
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そいつを一等運転手チーフメートが腕ずくで押し止めようとする。そいつを又、乗客の中に居た、愛蘭アイルランドの海軍将校上りが感付いて、船中に宣伝して廻ったからまらない。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一等運転手チーフメートも眼を白くしてコックリと首肯うなずいた。同時に一層青白くなりながら白い唇を動かした。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
石のようにこわばった俺と、一等運転手チーフメートと、船長の顔がモウ一度、船長室でブツカリ合った。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「船がチットも進まんチウて一等運転手チーフメートが訴えておるんだ」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)