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一徹
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いってつ
ふりがな文庫
“
一徹
(
いってつ
)” の例文
親房の
一徹
(
いってつ
)
には
儂
(
み
)
からして少々まいる。第一政治の直裁は、人間でなければできぬ。——
其許
(
そこ
)
がしきりと憎む尊氏にも、よいところはあると思う。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あらん限りの苦労を重ねて……この世には悪人ばかりしか居ないものか……と思う
程
(
ほど
)
酷遇
(
いじめ
)
られたために自然とこんな風に
一徹
(
いってつ
)
な……自分の事はどこまでも
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
われ一人を子に持って、三年越しの病の床から、勘当を言い渡さねばならなかった父弾正の胸の中はどんなであったろう——
一徹
(
いってつ
)
の
頑固
(
がんこ
)
な父とのみ見ていた自分の眼は若かった。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
最後に娘が
一徹
(
いってつ
)
に、たとい世間からどう云われても、社会的地位を失っても、そんな俗習に
圧
(
お
)
しつけられて、偽わりの結婚をして、可愛い子を
生涯
(
しょうがい
)
日蔭ものにするのはけっしていやだと
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いまさら敵に降参とあっては、死せる万骨にたいしても、われら、生きてはいられません。かつまた
一徹
(
いってつ
)
な部下ども、荒くれども、これらも、何をしでかすか、自暴の極には分りませぬぞ」
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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「なかなか自分できめた事は動かない。
一徹
(
いってつ
)
なんだ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“一徹”の意味
《名詞》
一つのことにこだわり、頑固なさま。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
徹
常用漢字
中学
部首:⼻
15画
“一徹”で始まる語句
一徹者
一徹人
一徹居士