一幹ひとみき)” の例文
伝七郎の影は三十三間堂の下から約百歩ほど離れて、背のたかい一幹ひとみきの松の根かたに足場を踏みしめ、武蔵のすがたが見えるのを、いまやおそしと待ち構えているのだ。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)