一尊いっそん)” の例文
入口の石段を、二三級のぼると、扉が開いているので、中が見える。中は思ったよりも、まだ狭い。正面には、一尊いっそんの金甲山神が、蜘蛛くもの巣にとざされながら、ぼんやり日の暮を待っている。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)