一咏嘆いちえいたん)” の例文
この句もやはり、そうした主観的郷愁の一咏嘆いちえいたんであるが、特に心の詩情を動かしやすく、ロマンチックで夢見がちな初夏の季節を、更衣ころもがえの季題でとらえたところに、句の表現的意義が存するのである。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)