“杖槍”の読み方と例文
読み方割合
つえやり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、ブーンと風をきって曳火弾えいかだんのように米友の手のうちから飛び出したのは、それは例の宇治山田以来身辺を離さぬところの杖槍つえやりでありました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その証拠には、例の唯一の武器たる杖槍つえやりも、ちゃんと肩にかついでいるし、携帯の荷物も、懐中に入れた精製の熊胆くまのいも、決して取落してはいないのです。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
箱惣はこそうの家にいる時分に、ひまにまかせて米友は自分で工夫して、自分が名をつけた杖槍つえやり
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)