“杖代”の読み方と例文
読み方割合
ツヱシロ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杖代ツヱシロ」とも言ふ嫁の進められる神は、此側に多かつた様である。時を定めて来る神は、稀々にしか見えぬにしても、さうした巫女が定められて居た。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一夜妻ヒトヨヅマ」といふのが、其です。決して遊女を表す古語ではなかつたのです。此は語学者が間違へて来たのも無理はありません。一夜だけ神の臨時の杖代ツヱシロとなる訣なのです。
古代生活に見えた恋愛 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)