“杖払”の読み方と例文
読み方割合
つえはら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西へと動いて行く杖払つえはらいの声だ。その声は、石屋の坂あたりから荒町あらまちの方へと高く響けて行った。路傍みちばたに群れ集まる物見高い男や女はいずれも大領主を見送ろうとして、土の上にひざまずいていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)