“ユダヤ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ゆだや
語句割合
猶太97.5%
猶大2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猶太ユダヤ の赤い顔のおかみが、女にカードを渡した。そして何か言った。女はそれを俺に示して、テーブルの上の銅貨を拾ってみせた。
苦力頭の表情 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
その陶器やきものが自分の所有になった気がしないといったあの猶太ユダヤ人の蒐集家サムエルと同じものを新吉は自分に発見しておそろしくなった。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
レクトル・エケクランツは猶大ユダヤ系のでんまあく人で、湿黒の髪と湿黒のひげと、水腫みずぶくれのした咽喉のどと、美しい娘とを持っていた。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
十二月廿五日のゆふべは来りぬ、寒風枯草を吹きて、暗き空に星光る様、そぞろに二千年前の猶大ユダヤ野辺のべしのばしむ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
独逸ドイツにおける現勢力としての猶大ユダヤ人・ジョルジ・サンの性格・倫敦の物価と税・シンガポウルのがらくた市場で買った時計の正確さ・ロココ式の家具・バルビゾンの秋——転々たる話題。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)