“ヤソ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:やそ
語句割合
耶蘇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西洋の耶蘇ヤソが生まれたときには空の星辰が一時に輝いて祝福したというが、己の生まれたときには恐らくがま蚯蚓みみずが唸ったかも知れやしない!
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
芸妓、紳士、通人つうじんから耶蘇ヤソ孔子こうし釈迦しゃかを見れば全然たる狂人である。耶蘇、孔子、釈迦から芸妓、紳士、通人を見れば依然として拘泥こうでいしている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうして、そのいやなこがらしが吹く或る薄曇った寒い月に、私は近所の寺の裏手の墓地へ耶蘇ヤソ教の葬式が来ることを知って、無気味に思った。