“プレリュウド”の漢字の書き方と例文
語句割合
前奏曲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度その時、兄のセザレウ※ッチのき初めた曲は、ショパンの前奏曲プレリュウドだつた。聴衆は、水を打つたやうな静寂しゞまの裡に、全身の注意を二つの耳に蒐めてゐた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
そのみちにずっと笹縁ささべりをつけている野苺のいちごにも、ちょっと人目につかないような花が一ぱい咲いていて、それが或る素晴すばらしいもののほんの小さな前奏曲プレリュウドだと言ったように、私を迎えた。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
丁度その時、兄のセザレヴィッチのき初めた曲は、ショパンの前奏曲プレリュウドだった。聴衆は、水を打ったような静寂しじまうちに、全身の注意を二つの耳にあつめていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)