“ドアぐち”の漢字の書き方と例文
語句割合
扉口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さうねえ。でも玄関で帰るつて仰有おつしやりはしないかしら」着ずまひを直しながら常子はもう小刻みに扉口ドアぐちに急いだ。「よくつてよ、わたしがよくお礼云つて置きますから」
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
と詫びようとした時、相手の男はすさまじく歯を剥出むきだしたと思うと、いきなり扉口ドアぐちへ飛鳥のようにとびついた。そしてスイッチの音がしたとみる刹那、部屋中の電灯がぱっと消えて四辺あたりは真暗闇になった。
亡霊ホテル (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そして、彼は、素早く女湯の扉口ドアぐちから中へ入って、自分が殺したお照の屍体の側を過ぎて脱衣場へやって来た。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)