“チブス”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ちぶす
語句割合
窒扶斯88.9%
窒扶欺11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窒扶斯チブスの熱度表のやうな雷光いなづまがぴかりと光つたと思ふと、大隈侯のやうな顔をした雷さまがにこにこもので一人伝右衛門の家へ転げ落ちて来た。
医者は窒扶斯チブスか、肺炎でも起さなければよいがと、貸間の老婆にも注意して行ったが、さいわいにしてそれほどの事もなく、三日目には入院の沙汰さたも止み
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
三歳の時、私は劇しい窒扶欺チブスに罷つた。さうして朱欒サボンの花の白くちるかげから通つてゆく葬列を見て私は初めて乳母の死を知つた。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)