“チフス”の漢字の書き方と例文
ひらがな:ちふす
語句割合
窒扶斯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは肝心のお雪伯母が、腸窒扶斯チフスかゝつて避病院に入院させられたからであつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
近頃こちらには窒扶斯チフスがはやりやしてなあ、昨夜も此の先の村の者が一人いけなくなりやしたが、全體窒扶斯つうものは喰ひ度がる病だから、構はずうんと喰はせるがいゝでごわすわ。
山を想ふ (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
丁度その頃留学生仲間が一人窒扶斯チフスになつて入院して死んだ。講義のない時間に、Charitéシヤリテエ へ見舞に行くと、伝染病室の硝子ガラスしに、寐てゐるところを見せて貰ふのであつた。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)