“エス・オー・エス”のいろいろな漢字の書き方と例文
最初に
救難信号を
受信つけたのは、北海丸から二十
浬と離れない地点で、同じように捕鯨に従事していた同じ岩倉会社の、北海丸とは姉妹船の
釧路丸だった。
枝に葉をつけておいおいに船乗り達の頭へ
強靭な根を下ろしはじめた矢先き、それはちょうど一月ほど前の濃霧の夜、またしても汐巻沖で坐礁大破した一貨物船が、数十分にわたる
救難信号の中で
どこに
救援を求めることができたであろう——舵機を損じている艦は、三十
呎五十呎もある山のような
波濤に翻弄されて、ただ木の葉のごとくに揺り挙げられ揺り降ろされ