“をばむこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叔母婿33.3%
姑夫33.3%
小母婿33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貞盛は良兼には死なれ、孤影蕭然こえいせうぜん、たゞ叔母婿をばむこの維幾を頼みにして、将門の眼を忍び、常陸の彼方此方かなたこなたき月日を送つて居た。良兼が死んでは、下総一国は全く将門の旗下はたしたになつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
此歳五月改元、天慶元年となつて、其の六月、朝廷より将門を召すの符を得て常陸に帰り、常陸介藤原維幾これちかの手から将門に渡した。将門は符を得ても命を奉じ無かつた。維幾は貞盛の叔母婿をばむこであつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
貞盛の姑夫をばむこたる藤原維幾が、将門に好感情を有してゐる筈は無いが、まさかいまかつて謀反もして居らぬ者に謀反の大罪を与へることは出来兼ねて解文を出したか
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
休庵の二女は此水越氏のしゆつである。それゆゑ蘭軒の妻は小母婿をばむこの子ではある。姑夫女こふぢよではある。しかし小母のむすめでは無い。姑女では無い。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)