“をううつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓊欝66.7%
蓊鬱33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが筆も亦た何物ぞ。言ふなかれ、蓊欝をううつたる森林、幾百年に亘りて巨鷲を宿らすと。言ふ勿れ、豊公の武威、幾百世を蓋ふと。あゝ何物かつひに尽きざらむ。何物か終に滅せざらむ。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
偉大なる思想は一投手、一挙足の間に発生すべきにあらず、いづくんぞ知らん、一国民の耐久的修養の力なるものをつにあらざれば、蓊欝をううつたる大樹の如き思想は到底期すべからざるを。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
ただ歳古る木々の梢を交へて蓊鬱をううつたるが、深藍いろの空を噛みて悠遠なる歴史を語らんとする——あに豊公以後三百年とのみ言はむや、連想ははやく吾人を駆つて南北朝に遡り、源平の代に遡りては
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)