“わんぱくども”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腕白共66.7%
頑童共33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田舎縞いなかじまの縞目も分らぬ程に、よごれて黒光りに光った、ツンツルテンの着物を着た、十歳前後の腕白共わんぱくどもが、口々に囁き交して、おずおずと、彼の方へ近づいて来ました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
腕白共わんぱくどもの我鬼大将になって、無邪気に遊ぶのを好んだことは、すで屡々しばしば述べた所であるが、その時の彼の馬鹿なはしゃぎ方には、子供好きという様なことの外に、もっと深い原因があった。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ダンチェンコ氏が日本のさる田舎ゐなか停車場ステーションで、何心なく汽車の窓から首を出すと、そこの柵外に遊んで居た洟垂はなつたらしの頑童共わんぱくどもが、思ひがけず異人馬鹿と手をつてはやしたので
露都雑記 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)