“わんしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
腕車100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一同は一足お先に那河川なかがわに架けたる橋を渡り、河畔の景色けいしょくき花月旅店りょてんに着いて待っていると、もなく杉田先生得意満面、一行の荷物を腕車わんしゃに満載してやって来た。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
腕車わんしゃ肩輿けんよと物は既に異っているが、昔も今も、放蕩の子のなすところに変りはない。蕩子のその醜行を蔽うに詩文の美を借来らん事を欲するのも古今また相同じである。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
に人の最も変化するは十三歳頃より十七、八歳の頃にぞある、見違えしもむべならずやなど笑い興じて、共に腕車わんしゃに打ち乗り、岡山有志家の催しにかかる慰労の宴にのぞまんため
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)