“わしばな”の漢字の書き方と例文
語句割合
鷲鼻100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色浅黒く、まゆが太く、眼はぎょろりとしてロイド眼鏡をかけて、鷲鼻わしばなで、あまり感じはよくないが、それでも、助手さんたちから、大いに騒がれているのだそうだ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
そのまつたくの卵形たまごがたをした肌理きめの細かな顏には何一つ力といふものがなく、その鷲鼻わしばなにも小さな櫻桃さくらんぼのやうな口にも斷乎だんこたるものはなく、その狹い平坦へいたんひたひには思慮などなく
一等運転手は若いハイカラなヤンキー、客船メイルボート出身だけに淡水と、カラと、ワイシャツの最大浪費者だと聞いた。二等運転手は猶太ジュー系の鷲鼻わしばなを持った小男で、人種はよくわからない。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)