“わいたん”の漢字の書き方と例文
語句割合
矮短100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういうと侏儒は、矮短わいたんな身を起こして、孫兵衛の死骸のそばへ歩いていった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十四のトム公は、生活力をスリらした四十男をしりえに連れて、ぽかぽかと木靴を躍らして歩いた。矮短わいたんな体をズボンつりで締めて、メリケンがりの頭へがまいぼみたいに光る鳥打帽を乗っけている。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生れつき余り丈夫でもない肉体なのに、この矮短わいたんな一小躯しょうくをもっても、それにって来られただけの意志を作っておいてくれた幼少時の貧苦と、世路の逆境にも、沁々しみじみありがたさを思う日もあった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)