“れっぱく”の漢字の書き方と例文
語句割合
裂帛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と息を計った吉祥房の容子ようすは、前の阿念とは段違いの身ごなし。新九郎も充分に大事を取って、ヤッと裂帛れっぱくの息を打ち合せて左右に跳び別れた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「馬鹿め!」と裂帛れっぱくの女の声! どうやらかしらの弁天松代が、一ツ橋家の武士どもに、目付かって包囲されたらしい。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それにおびえて狂いまわる猿輩さるども裂帛れっぱくの叫び……呑気な羊や、とりの類までも眼を醒して、声を限りに啼き立て、めき立てている。その闇黒の騒がしさ……モノスゴサ……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)