“るゐるゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
累々50.0%
纍々50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてその葡萄の葉の間には、蜂の巣のやうな葡萄の房が、累々るゐるゐと紫に下つてゐた。明子はその金色の格子の前に、頭の禿げた彼女の父親が、同年輩の紳士と並んで、葉巻をくはへてゐるのに遇つた。
舞踏会 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼は纍々るゐるゐたる紅球燈の光を浴びて、新富座の木戸口にたたずみつつ、霖雨の中に奔馳ほんちし去る満村の馬車を目送するや、昨日の憤怨、今日の歓喜、ひとしく胸中に蝟集ゐしふし来り
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)