累々るゐるゐ)” の例文
さうしてその葡萄の葉の間には、蜂の巣のやうな葡萄の房が、累々るゐるゐと紫に下つてゐた。明子はその金色の格子の前に、頭の禿げた彼女の父親が、同年輩の紳士と並んで、葉巻をくはへてゐるのに遇つた。
舞踏会 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)