“りんぷん”の漢字の書き方と例文
語句割合
鱗粉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私には、こんりんざい、なんかを部屋に入れてやる気はない。私は、彼女の撒きちらす鱗粉りんぷんが大きらいなのだ。
非情な男 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
あの毒々しい色をもった鱗粉りんぷんというやつが、そこら一面にまき散らされるような気がしましてね。僕にとっちゃあの鱗粉という奴が、劇薬よりも恐ろしいんです。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
毒蛾の鱗粉りんぷんは顕微鏡で見ると、まるでやりの穂のやうに鋭いといふこと、その毒性はあるいは有機酸のためと云ふが、それけとも思はれないといふこと、予防法としては鱗粉がついたら
毒蛾 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
やっぱり毒蛾どくがの話です。多分毒蛾の鱗粉りんぷんを見てゐるのだと私は思ひました。
毒蛾 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
さっき、鍵をとるために洋服をいだままにしておいたせいか、全身、蝶や蛾の鱗粉りんぷんがあたったところは、まるで火の粉をあびたように、赤くあがり、火ぶくれのようになって、既に息絶えていた。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)