“りょうびん”の漢字の書き方と例文
語句割合
両鬢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨気を含んだ風が吹いていて、日本髪の両鬢りょうびんを鳥のように羽ばたかして、私は明滅する仁丹の広告燈にみいっていた。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
額のあたり少し禿げ、両鬢りょうびん霜ようやくしげからんとす。体量は二十二貫、アラビアだね逸物いちもつも将軍の座下に汗すという。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
お妾は抜衣紋ぬきえもんにした襟頸えりくびばかり驚くほど真白に塗りたて、浅黒い顔をば拭き込んだ煤竹すすだけのようにひからせ、銀杏返いちょうがえしの両鬢りょうびん毛筋棒けすじを挿込んだままで
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)